ソーシャルレンディング案件のリスクと対策

2016年04月22日(金)23:20
前回のソーシャルレンディング会社のリスクを考えるでは、ソーシャルレンディング会社自体のリスクと対策について考えましたが、今回はそのソーシャルレンディング会社が募集している個別の投資案件のリスクと対策についてまとめてみたいと思います。

そもそもソーシャルレンディング投資の利回り2.0%〜10.0%以上って怪しいと思いませんか?

マイナス金利時代の今、定期預金に預けると色々と条件がついても0.6%程度、ネットバンクで0.3%、メガバンクに至っては・・・

正直なところソーシャルレンディング投資を実際に始めている自分でもこの利回りは怪しいぞ、と思っています。

ただしそれは怪しいという感情、感覚ではなく、リスクが高いという意味になります。

怪しいと考えてしまうとそこで思考停止してしまいますが、リスクが高い、と考えるとそのリスクの内容を判断してから投資判断を行うことができます。

そのような訳で、今回はそもそもソーシャルレンディング投資にどのようなリスクが考えられるか、そしてリスクの対策としてどのような方法があるか整理してみたいと思います。

リスクの種類

ソーシャルレンディング投資のリスクには主に次のリスクが考えられると思います。
貸し倒れ(倒産)リスク
一番最初に考えるリスクはこれですよね。ソーシャルレンディング投資では銀行がお金をすぐに調達できない中小企業に対してお金を貸すことになるため、貸し倒れリスクは大企業相手の投資に比べて正直なところ一般的な債権に比べてすら高いと思います。
返済遅延リスク
貸し倒れの一歩手前・・・返済が遅延している間、投資家はその資金を他の投資に回すこともできず、また貸し倒れしてしまうのではないかとストレスが溜まります。ただし最終的に完済されれば、延滞金諸々で意外と利回りは高くなります。
早期償還リスク
予定よりも早めに元本含めて全額償還が行われた場合、一見リスクは無さそうですが、本来得られた利回りが得られなくなること、また次の投資までの間にその資金が何も生み出さない期間があることから早期償還もリスクの1つとなります。ただし早期償還は優良な貸出先で発生するため精神的には楽なリスクとなります。
為替変動
海外投資案件でしか生じませんが、為替ヘッジされていない案件では為替変動によって期待した利回りが得られない可能性があります。ただし逆に期待利回りを上回る可能性もあります。

リスクの対策

ソーシャルレンディング投資に限ったことではありませんがリスクへの対策としては、受容軽減転嫁回避のいずれかのパターンを取ると言われています。このためここでは、ソーシャルレンディング投資でそれぞれのパターンをどのように対策するかについて整理したいと思います。
受容
投資先が倒産しても極力それが自身に大きな影響を与えないようにする対策パターンです。これは投資一般的な対策ですが、いわゆる分散投資を考えて異なるソーシャルレンディング会社、異なる案件に細かく分けて投資しておくことで、ひとつの案件が破綻しても自身に大きな影響を及ぼさないようにコントロールを行います。ソーシャルレンディング投資は1万円から投資できる案件もあるため、比較的簡単に分散投資できるようになっています。
また1つの投資案件自体が複数の投資先に分散投資を行っている場合もあり、SBIソーシャルレンディングさんやクラウドクレジットさんで多く扱われています。
軽減
投資先が倒産しても全投資額が戻らない・・・なんてことが無いように、投資案件に対して担保を取っておくパターンです。担保の内容によっては投資金額すべてまたは担保評価内での一部までは返却されます。ただし投資家は投資先の担保を直接取ることができないため、ソーシャルレンディング会社が代わりに確保した担保の内容を自身で判断する必要があります。この対策は多くのソーシャルレンディング会社で行われていますが、証券と不動産担保ファンドを常設しているSBIソーシャルレンディングさんや全案件不動産担保をうたうラッキーバンクさん辺りが思い浮かびやすいでしょうか。
担保の種類については後日また別途整理する予定です。
転嫁
投資先が倒産してもそのマイナス分を第三者が肩代わりしてくれるパターンとなります。ソーシャルレンディング投資案件には良く、担保と並んで保証についての記述がありますが、この保証の部分がこのパターンの対策にあてはまります。具体的にはソーシャルレンディング会社自身やその親会社、投資先の親会社、投資先の経営者などが、保証人、連帯保証人となることで、投資先が破綻した際に一部または全額を肩代わりしてくれます。ただしこのうち投資先の経営者による保証についてはあまり意味が無いという話もありますので気休め程度にしかならないかもしれませんね。
回避
投資先の倒産・・・以前に、そもそも投資先に投資を行わないパターンとなります。以上までの説明で、まだまだソーシャルレンディング投資に抵抗感がある方は、この対策を取ることなります。ソーシャルレンディング投資はまだまだ新しい投資方法ですので、この回避方法もひとつの正しい対策だと思います。


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